代表コラム
「アイスショーと私」

  • vol.24
    Ice Jewelry ②

今回は新しい海外スタッフと海外スケーターのオファーをし始めました。特に大きな問題はなく進み、恒例のアクロバットに加え、エアリアルのチェスナ夫妻を今回初めて呼ぶ事ができました。

リンク上のトラスから布地を垂らし、その布地が電動で上がったり下がったりして、その布地のつかみ方を変える事で布地がロープの様になったり羽のように見えたり、まさに空中を縦横無尽に舞い上がり、リンクに舞い降りてはスケートをしたりと、ご夫婦ならではの息もぴったりで、今までにない空間での演技は、観客がどの様な反応をして驚いてくれるのか楽しみでした。

リハーサルは順調に進み、27日の初日を無事に迎える事が出来ました。

地元の北國新聞社が主催でもある為、新聞での告知は勿論、社員総動員で新聞の営業の様に販売店にもまわってチケットをさばいてくれた様です。おかげで4,000人を超える観客で会場は埋め尽くされました。

初日の2公演が無事終了した夜、アクロバットのロシア人選手の1人が熱を出したので、スタッフの車で同行し病院につれて行きました。病院の前で待機していると、他のロシア人選手とスタッフも病院に入って行きました。何時間か経過後、その3名が新型の豚インフルエンザに感染している事が判明し、ホテルで療養する事になりました。

新たな感染の2名にはエアリアルのスタッフもいる事で、私としては明日のショーの構成がアクロバット、エアリアルの両方の演技がなくなってしまい、観客の皆様に対し残念で、公演が成り立つのかとそればかり考えていました。その時、病院関係者から「感染者と同じ車に乗っていましたよね?」と聞かれうなずくと、明日は会場に行かないでホテルの部屋で待機してほしい、と言われました。私としては今、熱っぽいとか全く自覚症状はありませんが、濃厚接触者として感染している可能性があるとの事。

翌日、会場入口には消毒液が各所に配置され、開場となり、無事開演となりました。私はというと、ホテルの部屋から一歩も出られず、ただただショーが無事終了するのを願っていました。観客の皆様も事情を分かっていたのか、特にクレームもなかった様ですが、他の全てのスケーターがショーを盛り上げる為に一丸となって力一杯の演技を披露してくれたと、それが観客の皆様にも伝わって、とても良いショーだったと関係者から言われ、スケーターをはじめショーチーム全員に感謝、感謝の金沢公演でした。

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