代表コラム
「アイスショーと私」

  • vol.08
    GET A CHANCE 2002

2001年の9月に初めてアイスショーを自ら開催、当時の日本代表選手も出演し、世界のトップスケーターと共演できたことで選手強化にも繋げられたと、スケート連盟にも感謝され、自分の中でアイスショー開催が新たな目標となっていった頃(vol.14フィリップ・キャンデロロ下の3)、今度はスケート連盟の方から新たな相談が舞い込んできました。翌年の2002年2月には米国ソルトレイクシティでオリンピック、3月には長野で世界選手権が開催されるので、その前に壮行エキシビションを行いたいとの事。まさに現在のメダリスト・オン・アイスの全身となった企画でした。

オリンピックや世界選手権に先立ち、日本で応援してくださる方々の前で演技を披露することは、強化の面で大変役立つと同時に、観客の皆様と一緒に選手達を激励し、大会に送り出したいというのがスケート連盟の主旨でした。開催日は1月28日、会場は東京国立代々木競技場第一体育館に決定しました。

オリンピック代表選手は、男子は本田武史さんと竹内洋輔さん、女子は恩田美栄さんと村主章枝さんでした。オリンピックの競技日程は女子が2月19日にSP、21日がFSでしたが、男子は更に一週間前の12日にSP、14日にFSがあり、公式練習などがその前に入ることを艦みると、1月28日の開催はあまりに直前であり、万が一怪我でもしたらという懸念もあり、日本のエース本田武史さんにとっても強引に出演させられたという気持ちがあったかもしれません。ところが、SPを滑ってみたら完璧な演技ができ、そのよいイメージを持ってオリンピックに出場、SPはなんとロシアのエフゲニー・プルシェンコを押させて2位でした。結果としてはFSが4位で総合4位と惜しくもメダル獲得はなりませんでしたが、当時の日本男子としては大健闘でした。城田さん(当時フィギュア強化部長)は「フリーもあの時滑らせていればよかった……」と漏らしたようです。でも、大舞台での経験が3月の世界選手権では、本田さん、村主さん共に初の銅メダル獲得をもたらしました。

世界のトップスケーターと共演できるアイスショーは勿論、エキシビションでも観客の前で披露することで、強化に繋げられる。私にとって、アイスショーとエキシビションの意義と意味を、今後自分なりに解釈していく大変よいきっかけになったイベントでした。

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