代表コラム
「アイスショーと私」

  • vol.16
    Theater on Ice 2006 ②

その後、フジTV、産経新聞社、CICの3社が正式に主催者となり、準備が進められることになりました。  早速会場の下見が行われ、会場のセンターにぐるりと通路があり、通路を界にそこから下までの席だけの借用でもいいし、上の席を入れて全席でもいいということでしたので、金額が上がってもこの有明コロシアムで開催する以上、思い切って全席を借用しなければその意味がないと、気持ちは決まっていました。したがって、売り席としては何と9,000席あり、土曜日2公演、日曜日1公演の計3公演で、総券売数は27,000席となり、私がアイスショーを始めて過去最高の席数で席割りが決定しました。有明コロシアムはテニスボールの行方が隅々まで見えるよう、席の勾配が急で、前の人の頭が気にならない、アイスショーとしても最高の場所だと思いました。

スケートリンクを作るための給水設備を確認して、大変なことに気がつきました。テニスコートにスケートリンクは張れても、この中に大きな製氷車が入って来られるか?もし製氷ができないということになったらすべてを覆すような話となるわけで、この時は本当に焦りました。冷静に見て高さより幅が危ないかもと。採寸の結果、幅左右数センチ明けて何とか通れそうで、ぎりぎりセーフでした。

続いて、この催しのタイトルはどうするかという話になり、私は劇場空間のようなアイスショーを製作したいと考えていて、いつか使用したいとあたためていたタイトルで、その名の通り英文でも使用できる“シアター・オン・アイス”で決定しました。

次に出演スケーターですが、基本的に、トリノオリンピックの日本代表選手は出演予定となるわけですが、また大きな問題にぶつかりました。それまで全く知らなかったのですが、日本オリンピック委員会の規定があり、結団式から解団式までの期間、アマチュア選手の名前を告知してはいけないということでした。日本代表選手は年末に行われる全日本選手権で正式に発表され、その後すぐに結団式となりますので、実際にはトリノから帰国して日本での解団式後となると、開催前の3~4日ぐらいしか日本代表選手の名前の告知ができないということです。

この時も、本当に大きな逆境にぶつかったなと思いました。あれだけ多くの席数での借用も決定している中、過去のメダリストとは言え、いつも招聘しているプロ選手だけの告知では到底厳しい券売状況になることは明らかでした。

つづく

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